睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来
1. 「たかがいびき」と放置していませんか?
「いびきがうるさい」「日中、猛烈に眠い」……それは単なる疲れのせいではなく、寝ている間に何度も呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気かもしれません。
睡眠中に呼吸が止まると、体は深刻な酸欠状態に陥ります。それを補おうと、寝ている間も心臓は激しく動き続け、血管には強い圧力がかかります。つまり、「寝ているはずなのに、体は全力疾走しているのと同じ状態」なのです。
2. なぜSASは「怖い病気」と言われるのか
SASを放置すると、多くの生活習慣病や重大な事故を引き起こすリスクが高まります。
① 心血管疾患のリスクが数倍に
無呼吸による酸欠と心臓への負担は、以下の病気の引き金になります。
- 高血圧: SAS患者様の約50%以上が高血圧を合併していると言われています。
- 心不全・心筋梗塞: 重症の場合、発症リスクが2〜3倍に高まります。
- 脳卒中: 脳梗塞などのリスクも大幅に上昇します。
② 「隠れ高血圧」の原因
薬を飲んでもなかなか下がらない血圧の原因が、実はSASだったというケースは少なくありません。SASを治療することで、血圧が安定する方も多くいらっしゃいます。
③ 日中の事故・パフォーマンス低下
激しい眠気や集中力の欠如は、車の運転事故や仕事のミスに直結します。ご自身だけでなく、周囲の安全を脅かすことにもなりかねません。
3. あなたは大丈夫? セルフチェックリスト
1つでも当てはまる方は、一度検査を受けることをおすすめします。
- 家族に「いびき」や「呼吸が止まっている」と指摘される
- 日中、場所を問わず強い眠気に襲われる
- 起床時に頭が重い、またはズキズキ痛む
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 熟睡感がなく、いつも体がだるい
- 肥満傾向にある、または顎(あご)が小さい
4. 当院での検査と治療(自宅で完結・精密検査も連携)
仕事や日常生活を優先しながら、スムーズに検査・治療が可能です。
検査の流れ
- 簡易検査(自宅): 指先や腕に小さなセンサーをつけて寝るだけの簡単な検査です。機器をご自宅へ郵送、または窓口でお渡しします。
- 精密検査(PSG検査): 簡易検査の結果、より詳細な分析が必要な場合は、提携医療機関と連携してポリソムノグラフィー(PSG)検査を手配します。当院が窓口となり、その後の治療まで一貫してサポートします。
治療について(CPAP療法)
中等症〜重症の方には、**CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)**を行います。 マスクから空気を送り込んで気道を広げる治療で、多くの方が「使い始めた翌朝から頭がスッキリする」「日中の眠気がなくなった」と劇的な改善を実感されています。
5. よくある質問(Q&A)
Q. 検査には入院が必要ですか?
A. いいえ、まずはご自宅での簡易検査から始めます。 普段通りにご自宅で寝ていただくだけですので、お仕事や日常生活を休む必要はありません。
Q. 検査や治療に保険は適用されますか?
A. はい、健康保険が適用されます。 検査および診断後のCPAP治療はすべて保険診療で行うことができます。 (※自己負担3割の方で、CPAP治療の月々の窓口負担はおおよそ5,000円前後です。これには定期診察代や装置のレンタル代が含まれます)
Q. 精密検査が必要と言われたらどうすればいいですか?
A. 当院が提携病院への手配をすべて行います。 詳細な分析が必要な場合は、連携している専門病院をスムーズにご紹介いたします。検査後の治療管理は引き続き当院で行えますのでご安心ください。
Q. マスクをつけて寝られるか不安です。
A. 多くの方が数日から数週間で慣れていらっしゃいます。 最近の装置は静かになり、マスクも軽量化されています。何より「翌朝のスッキリ感」を実感することで、多くの方が継続して使用されています。
6. 院長からのメッセージ
睡眠は、人生の3分の1を占める大切な時間です。SASを適切に治療することは、単にいびきを止めるだけでなく、**「心臓を守り、寿命を延ばすこと」**に直結します。
ご家族からいびきを指摘されたら、それは体からのSOSサインかもしれません。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
受診のご案内(予約不要)
当院は予約制ではありません。 診察時間内に直接ご来院いただくか、まずはお電話でご相談ください。
池田診療所 電話:06-6728-7548 (受付時間:診療時間内にお願いいたします)
